医療技術は発達が著しく、周囲の医療従事者は常に勉強をすることが求められます。そんな中、現場の看護師がついていけず、組織全体が正しく機能できなくなるケースもあります。

そこで、現場の状態を改善してくれるのが、リンクナースの存在です。リンクナースは、専門チームとのMTGや医療チームの委員会に参加し、特別な知識を学んで周囲に広める役割を担います。このポジションに就くために特別な資格は必要なく、看護師なら誰でもなることが可能です。

ただ、高い認識能力や順応性がなければ、最新の医療技術や専門分野の話を理解することは難しいでしょう。もし、リンクナースになりたいのなら、日頃からよく学び、十分な実力をつけて周囲から頼りにされるような人材になることが大事になります。リンクナースとしてさまざまな意見を取りまとめる経験は、他の職場でも役に立つはずなので、なっておいて損はしないでしょう。

医療の知識を看護師に広めるリンクナースは、連携・伝達の他に医療現場の問題点を指摘する役割も持っています。自分が働いている現場の問題点を調べて、医療チームの委員会で報告して改善策を考えるような場面もあります。話し合いで改善策が決まったら、医療現場に伝え、問題を改善するための指導などを行うことになります。

そのため、リンクナースは組織全体を見て適切な判断をする能力が問われやすく、現実的な解決案を考えるスキルも必要になってきます。また、リンクナースになると、一般的な看護師の業務と併せてリンクナース業務を行うことになります。そのため、自分への負担がどの程度なのか、そして業務をすべてこなせるキャパシティがあるのかをきちんと把握することが大事です。